家を購入するベストなタイミングっていつなんでしょうか?
子育て共働き家族が、マイホーム購入を考えるときは、出産や育休、職場復帰に小学校入学などいろんなライフイベントの変化が起こる時期でもあります。
では、みんなどうしているのか、どんな注意点があるのかを見てみましょう!
目次【本記事の内容】
1.みんなどうしてるの?
では、実際にマイホームを購入した先輩たちはどんなタイミングで購入しているのか、データを見てみましょう。
初めてマイホームを取得した方の年齢は30歳代が最も多いようです。次いで、40歳代です。
「出展:令和元年度住宅市場動向調査報告書/国土交通省 住宅局」
下のグラフは、持ち家率をグラフにしたものです。
30歳代の上がり幅が大きいことが分かりますね。
「出展:総務省統計局/平成25年世帯の居住状況とその推移」
1-1.戸建ては4人家族
家族構成も気になるところですが、統計結果では戸建ては4人家族、マンションは3人家族が多いうようですね。
やはり、マンションと比べると戸建て住宅の方が居住人数が多いですね。
「出展:令和元年度住宅市場動向調査報告書/国土交通省 住宅局」
1-2.なぜ家を買うの?
あなたがマイホーム購入を考えたきっかけはなんですか?
友達の新居に行ってみたり、テレビコマーシャルをみたりと、いろんなシーンで「欲しいな」って感じるのだと思います。
住宅金融支援機構の調べでは、30歳代の住宅を取得する理由のTOP3は、
1位 子どもや家族のために家を持ちたい
2位 もっと広い家に住みたい
3位 結婚、出産を機に家を持ちたい
のようです。
30歳代で結婚、子育てが始まり、子ども(家族)中心の生活が始まりますので、ごく自然な理由ですね。
「出展:住宅金融支援機構/2018年度民間住宅ローン利用者の実態調査」
1-3.ネットで検索
このように30歳代でなんらかの影響を受けて、「そろそろマイホームだね」と夫婦の会話が生まれ、スマホでさくっと検索して展示場やモデルハウスを見学して購入に進んでいくことが分かります。
「出展:住宅金融支援機構/住宅ローン利用者の実態調査2019年度」
2.購入のタイミングで気を付けたい3つのポイント
30歳代で結婚、子育てなどの新しいライフステージが訪れ、マイホーム購入へのステップが良く分かりましたね。
では、そのように家族が増えた子育てファミリーのマイホーム購入で気を付けたいポイントをチェックしてましょう。
2-1.結婚を機にマイホーム新居
結婚という、新しいスタートとともに理想のマイホームで生活を始めるケース。
新鮮な二人の価値観や共働きの通勤を重視して快適に過ごせる住まい探しができそうですね。
”ムダな家賃を払いたくない”という考えの二人にはピッタリのかもしれません。
また、金銭面でももしかしたら親御さんが現役世代のこともあるでしょうから、住宅資金の援助が受けられるかもしれませんね。
しかし反面で、出産や子育て、もしかしたら転職でライフスタイルが大きく変化するかもしれません。
子どもの人数や子育て環境などによって住まい環境への価値観の変化、また家計だって大きく変わります。
そんなときに生活環境に合わせて間取りなどを変更できたり、場合によっては売却できたりとフレキシブルに対応できるような物件だと安心です。
一時的には、ムダなコストがかかるかもしれませんが、お金や間取りなど住まい環境に”余裕”を持たせることが大切で、お二人でしっかりと将来をイメージできるかどうかが、成功のカギと言えます。
2-2.出産と産後育児の初体験でなにかと不安な時期
さて、子どもが生まれることでマイホームの必要性を感じたり、よりリアルに生活をイメージし易くなり、生活環境や家の間取り、動線を考え易くなります。また、賃貸住まいの不便、不満の経験を家づくりに生かすことができます。
この時期にマイホーム購入となれば、多くのケースでは働いている夫(妻)のみで住宅ローンを組むことになりますので「希望の予算が借入できるのか」という現実的な問題も出てきます。
また一方で、初めての子育てで分からない事やお悩みの多い時期でもあります。2,3歳差の二人目のお子さんが生まれると、さらに子育てが忙しくなり始めます。
寝不足や体力の消耗で家づくりではない、という方もいらっしゃいます。
展示場やモデルハウスの見学となれば、子どもも一緒に行くのか、預かってくれる両親が近くにいるのかなど家づくり、家探しのフットワークに大きな影響が出てきます。
金銭面では、夫婦二人の生活費から子供にかかるお金も把握できるようになってきますが、収入面では職場復帰できるのか、仕事が始まったらどんな生活になるのか、、新たな不安も出てくるでしょう。
住宅ローンの返済額を今の家賃相当に設定することも疑問に感じるかもしれません。
子育てと家計のことをご夫婦間で話合われ、考えを共有されているかが、重要な時期だと言えます。
2-3.準備万端、あとは二人で稼ごうと考える時期
子育てにも慣れて、妻(夫)も時短ながら職場復帰すれば、忙しいけれど毎日にリズムが出てきます。
また、子育てについても夫婦間で価値観を共有し、子育て方針もハッキリしてきているかもしれません。
住まいの環境への考えが、子育て視点へ完全にシフトしているでしょう。
今、通園しているエリアで家探しを進めていくか、それとも小学校就学までに別の場所に引っ越すのか。子どもの友達やママ友、パパ友との関係も考えることになるでしょう。
エリア選びが家づくり最重要ポイントということを実感する時期でもありますが、土地(物件)探しの目標が明確になって進めやすくもなるでしょう。
一方で、子どもを別の保育園、幼稚園に通わせる場合は、入園時期やそもそも入園できるかどうかも確認が必要です。家計の面では、保育料などの教育費の負担が始まって、どれくらいの貯金ができるのか、そしていくらの住宅ローンを返済していけるのかも見えてきます。
職場復帰となれば、二人で住宅ローンを借りることもできますので、借り入れる金額も大きくなり、マイホームの選択肢も広がることでしょう。
ここで冷静に考えたいのは、今のまま共働きを続けたい(られる)のか、という点です。
”二人の収入ありき”で返済経計画を立て、働きつづけることでローン返済の前提となる場合のリスクについても考えておくことが大切です。
3.あなたはどのタイミングですか?
マイホーム購入のデータから、イメージできたでしょうか?
マイホーム購入は、「30歳代が最も多く、3人または4人家族で子どものために」と想像していた通りの内容だったでしょうか。
”どのタイミングがベストなのか”についての答えは、ひとつではありません。「そろそろマイホームかな」を考え始めた時が最適で、その時々に抱えている課題をひとつひとつ解決していくことが重要です。
マイホーム購入をあなたやあなたの家族にとって、新しい環境での良いスタートしましょう。