新生児が1歳になるまでの期間は、人生で最も成長する時期です。首がすわってからは、寝返り→ハイハイ→歯が生えて→離乳食→つかまり立ち→歩く、個人差はありますが、できることが日に日に増え、成長を感じる1年になるでしょう。その1年間で赤ちゃんにかかるお金について解説いたします!
妊娠から出産までにかかるお金は?
妊娠から出産までにかかる費用はいくらでしょうか?
健康保険や自治体から助成金や補助金などの補助があるため、負担が必要になる平均的な出産費用は約50万円と言われています。こちらにはマタニティー用品やベビー用品なども含まれていますので、用意する方法によって個人差が出てくるでしょう。
赤ちゃんが生まれてから1歳になるまでの費用は93万円
夫婦2人で暮らしていたところにベビー用品がたくさん増え、赤ちゃんが生まれてからは、生活は子ども中心に変化していくことを 実感するでしょう。
内閣府の「 平成21年度インターネットによる子育て費用に関する調査」のデータより赤ちゃんが1歳になるまでにかかるお金の1ヶ月の平均金額は、77,603円、年間で約93万円となります。
どんな支出が増えるのか?
1歳までにかかるお金のトップは、「生活用品費」です。
その内訳を見てみると、「衣類、下着類 81.3%」「 靴、カバン類 7.2%」 「その他身の回り品 11.5%」となっていて、 赤ちゃんの成長が速く、消耗度が高いことがわかります。 ちなみに、この衣類下着類の支出は 小学校になると学年が上がるごとに増え、中学1年生がピークで体の成長が安定するまで買い替えのため、増えていく傾向にあります。
「その他」の費用は、「 お祝い行事関係費」で、1歳になるまでのお祝いには、お七夜・お宮参り・ お食い初め・初節句・1歳の誕生日などがあります。 これらの費用は各家庭によって金額のばらつきがありますが、あらかじめ予算を確保しておかないと負担感を感じることもあるでしょう。
費目 | 金額 | 割合 |
---|---|---|
生活用品費 | ¥18,541 | 23.9% |
子供のための預貯金・保険 | ¥18,433 | 23.8% |
その他 | ¥13,293 | 17.1% |
食費 | ¥9,260 | 11.9% |
衣類・服飾・雑費 | ¥7,376 | 9.5% |
レジャー | ¥4,448 | 5.7% |
保育費 | ¥4,288 | 5.5% |
医療費 | ¥1,050 | 1.4% |
学校外教育費・ 活動費 | ¥914 | 1.2% |
すぐに節約を始めてはいけない理由
夫婦2人の暮らしから上記のような、子育ての支出が増えることは避けられません。年間93万円も支出が増えるという事は、これまでと比べるとその分貯蓄できるお金が減ることになりますね。
そこで「 節約を始めないといけない、、」 そう感じると思います。
赤ちゃんが生まれてからかかる衣類やベビー用品、ミルク代、光熱費などの支出をなんとかしようと、スマホで検索すると様々な節約方法が紹介されています。
しかし、以下の理由からすぐに節約をはじめてはいけません。
子育ては長期的なイベント
なぜなら、子育てはこれから先20年以上かかる人生で最も長いイベントだからです。 がんばって節約できても1ヵ月で終わってしまっては効果が薄く、意味がありません。また、続けるためにストレスがかかり、仕事や家事、子育てそして 家族との関係に悪い影響が出ると「何のために節約を頑張っているのか」と本末転倒です。
家族の協力が不可欠
そして、パパ(やママ)など家族の協力が得られないと長期的な節約は実現できません。あなた1人でがやる気があって頑張っていても家族に認めてもらえなかったり、反対に家族がストレスを感じることもあります。
結婚して夫婦の価値観もまだしっかりと分かり合っていない中で「 かわいい子供のために」 だけでは、伝わらないことで 気づかないうちに不満が積もっていくことも考えられます。
家族の協力を得るために、気持ちよく一緒に取り組んでもらうために次の方法に取り組んでみましょう。
節約を始める前に
子育てのお金のために節約をどれくらい頑張れば良いのでしょうか?
すごく頑張る必要があるのか、実は節約がいらないかもしれません。
まずはここから夫婦で一緒に確認してみましょう。
家計の見える化
上記でお伝えしたように、 赤ちゃんが生まれて年間93万円の支出が増えた場合、今の家計にどれぐらいの影響があるのでしょうか?
家計簿をつけている方は、これまでの支出に年間93万円(月77,603円)を足して、 収支の計算してみましょう。
家計簿をつけていない方は、すべての現金と預金口座の金額を一覧にしてみて、” 1年前と今(直近)の残高”を比べてみて下さい。
こうすることで、収支が黒字か赤字か(貯金ができているかどうか)、それがいくらなのかがわかると思います。
結婚をして(一緒に暮らして)まだ1年経っていないという方は、今の金額を元に1年間の収支を出して、今後修正していけばOKです。
なんとなく目標を決めてみる
次に節約が必要かどうか、またいくらの節約が必要なのかを 確認の上、目標を設定しましょう。
現在の収支が+200万円(=年間貯蓄額)で、この先1年間の収入と他の支出が同じであれば、200万円−93万円(子育て費用平均額)で年間収支が107万円になることがわかります。年間収支107万円で安心なら節約は不要です。 他方、もっと子育てのための貯蓄額を増やしたい、自分たちの老後の積み立てをしたい、もっとお出かけに行きたいなど、107万円で不足(不安)の場合は、節約が必要となりますね。年間収支を10万円増やしたい場合は、月々約8,400円の節約でストレスなく継続できる方法を選びましょう。
ちなみに、ご紹介した収支の計算は「 収入が同じであれば」と仮定しましたが、児童手当や給料アップで収入増としたり、反対に育児休業のため休職中で収入減などを盛り込むとよりあなたの家計にあった計画、目標となります。
家族で共有する
家計の見える化と目標設定を家族で一緒に取り組むことが理想ですし、現状を夫婦で把握し、課題を共有することが最も重要です。
課題とは、金銭的な部分だけではなく、不安感など「気分や気持ち」を分かり合うことも大切です。同じ数字(金額)を見ても感じ方が異なるためです。
同じ方向に向かって、取り組んでいくと金銭面だけではなく、夫婦・家族間の絆が硬くなります。もちろん目標が達成されることも大切ですが、 そのプロセスを共にし、一緒に楽しむことができれば 子育ての素敵な思い出となるでしょう。
計算や家計整理が苦手など、これらの作業を家族だけで取り込むことが 難しい場合は、第三者のお金のプロに依頼することで話し合いがスムーズに進んだり、 迷わずスピーディーに取り組むことができるのでオススメです。
赤ちゃんの子育てとマイホーム購入を両立するあなたへ
赤ちゃんが生まれてから1歳になるまでに必要なお金と節約について解説いたしました。
これまでの夫婦2人での生活とは、時間やお金の使い方が大きく変化することが お分かりいただけたと思います。あなたの人生史上、子育ては、結婚(一緒に暮らすこと)を超える人生最大級のイベントです。さらにその変化の中、マイホーム購入というこちらも人生最大級の買い物に取り組まれる方もおられます。
もしあなたがそうであれば、お金の不安はございませんか?
安心してマイホーム購入を進めるために、一番初めに解消する事は、なんといってもお金の問題です。
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