住宅ローン、どっちの返済方法が良いのか?
住宅ローンを検討中で、このようにお考えの方はいらっしゃいませんか。
事前に返済方法について把握しておくことが大切です。
そこで今回は、住宅ローンの返済方法について解説します。
住宅ローンの返済方法とは
返済方法は2つあります。
元利均等返済
その名の通り、元金と利息を合わせた”毎月の返済額が一定”の返済方法です。
金利が変わらない場合、返済開始から完済まで、毎月同じ返済額となり、返済計画が立てやすい返済方法です。子育て家族にとっては、教育資金を計画的に貯めながら、長期的に安心して住宅ローンを返済していける方法となります。
元金均等返済
返済開始から完済まで”元金の返済額が一定”で、残高に応じた利息と合わせて返済する方法です。つまり、残高が減り、利息額も減るので毎月の返済額は、返済開始が最も高い返済額となります。
比較表
元利均等返済と元金均等返済の2つの返済方法を比較してみました。
開始時の返済額の差は14,984円、総支払い利息額の差は515,506円と大きな差となりました。
[試算の条件]借入額:3,000万円、金利:1.3%(全期間固定金利)、返済期間:35年
返済方法 | 開始時の返済額 | 総支払い利息額 |
”元利”均等返済 | 88,944円/月 | 7,356,755円 |
”元金”均等返済 | 103,928円/月 | 6,841,249円 |
差額 | 14,984円/月 | 515,506円 |
住宅ローンの返済方法を選ぶ際のポイント
返済方法を選ぶ際には、2つの返済方法のうち、どちらがあなたにあっているのかを選ぶことが大切です。
毎月の返済額を一定にしたい方
そんなあなたは、「”元利”均等返済」が向いています。教育費などを同時に積み立てたい場合、当初の返済額は抑えたいと思います。返済開始時は、年齢が若く収入が少ない場合でもやりくりがしやすい返済方法となります。変動金利で金利に変動がなければ、毎月の返済額が一定なので計画が立てやすいでしょう。
返済総額(支払い利息)を抑えたい方
そんなあなたは、「”元金”均等返済」が向いています。元利均等返済と比べ、当初から元金の返済額が多く、元金の減り方が早いため、利息を抑えることができます。返済開始からどんどん返済して行きたい、比較的手元の資金に余裕がある方におすすめです。他方、元金が減るスピードが早いため、住宅ローン減税をお利用する場合は、減税額が少なくなることがあるので注意が必要です。
まとめ
今回は、住宅ローンの返済方法について解説しました。
住宅ローンの返済には、2つの返済方法があります。返済額が一定の元利均等返済と元金の返済が一定の元金均等返済です。それぞれの特徴を知ってあなたの返済計画に合った方法を選びましょう。