奈良で注文住宅をお考えの方にぜひ知っていただきたいのが、「つなぎ融資」についてです。
名前は耳にしたことがあるものの、どのようなものかよく分からない方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、つなぎ融資について詳しくご紹介します。
ぜひ参考にしてください。
つなぎ融資とは?
つなぎ融資とは、注文住宅購入時に住宅ローンとは別で利用される融資のことです。
この融資が必要になるのは、建築費用を支払うタイミングと住宅ローンの融資実行のタイミングが大きく関係しています。
住宅ローンは、家の引き渡しが行われるタイミングで融資が実行されます。
これは、住宅ローンは”完成した建物に対して行われる融資”であるためです。
その理由から建売物件は、完成している家を購入するため、購入費用を住宅ローンで支払えるので問題はありません。
一方、注文住宅の場合は、土地代金の支払いや建築費用の支払いのタイミングが工事途中にやってくるため、住宅ローンの「融資実行前」にお金を用意する必要があります。
一般的な支払いの項目はこのような順番です。
土地代金→(建物工事)着工金→中間金→最終金
これらの自己資金だけで費用を支払うのが難しい方もいらっしゃるため、そんな時に利用できるものとしてつなぎ融資があります。
ただし、金融機関によっては、土地や着工時から融資可能な住宅ローンを用意しているケースがあります。
この場合、「つなぎ融資」の出番はないため、住宅ローンを契約する際は融資の実行時期をきちんと確認しましょう。
つなぎ融資の利用に関する注意点は?
以下では、つなぎ融資を利用する際の注意点を5つご説明します。
割高な金利と手数料
つなぎ融資を利用するためにはコストがかかります。
住宅ローンと比べると比較的高い金利と手数料です。
あるつなぎ融資の金利は2.675%で手数料が110,000円。上のような、一般的な支払い項目でつなぎ融資の総借入額が3,000万円であれば、30万円以上のコストがかかります。
限度額と回数
つなぎ融資で借入可能な限度額は、金融機関ごとに定められています。
また、利用回数を制限している金融機関もあります。
複数回に分けて融資を検討している方はあらかじめ確認しましょう。
原則として単体では利用できない
一般的につなぎ融資は、住宅ローンの審査を通過していることが前提となります。
どうしてもつなぎ融資単体で借入れたい場合は、ノンバンク(無担保ローン)を検討してみましょう。
金利の低さだけで住宅ローンを選ばない
上記の解説のように住宅ローンは、最終金支払い(引き渡し)時に融資実行する金融機関の場合、つなぎ融資を利用することとなります。
金利が低いけれど、つなぎ融資が必要でコストがかかることも考えられます。
建築を任せる住宅会社に支払いに項目とタイミングを確認した上で、住宅ローンおよび金融機関を選びましょう。
まとめ
今回は、つなぎ融資が必要なケースや利用時の注意点についてご紹介しました。
家の完成前に支払いのタイミングがやってくる場合は、住宅ローンとは別の融資が必要となることを頭に入れて、土地と建物以外にかかる諸費用も含めた「マイホーム予算」をあらかじめ把握しておくことが失敗しない方法です。
奈良で注文住宅を購入するにあたり、不安なことがございましたらお気軽に当社までご相談ください。